以前、週刊ダイヤモンドで『慶應三田会』なる雑誌が発刊されていたことをきっかけに、慶應幼稚舎とキー局や広告代理店への就職の関係に興味を持ちました。

 ① 三田会
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 前章でも述べた通り、慶應はほとんどのキー局で採用人数トップの割合を占めております。また、日本テレビやテレビ朝日では、慶應OBOGが三田会なる組織を作り、社内で学閥を形成しています。この三田会は、大学側から公式な組織として認可を受けております。

② 慶應幼稚舎
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 慶應出身の中でもひと際目立つのは、慶應幼稚舎という附属小学校上がりの方々です。プレジデント紙に記載されている内容では、 キー局勤務に慶應幼稚舎出身が多く、ある卒業生のクラスでは34人中3人がキー局に就職したと。およそクラスの9~10%がキー局に就職したとは驚きの数字です。また、テレビ局と関係の深い大手代理店(電通・博報堂)も含めると計6名、クラスの6人に1人以上の人間がキー局・電博に就職したことになります。

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 キー局や電博への就職割合が高いのは、その仕事内容のやりがいもさることながら、やはり給与の高さも一因にあると思われます。企業別の平均年収ランキングには上位15社のうち、キー4局と電通・博報堂の計6社がランクインしています。どの企業も平均年収1000万円を超えています。

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 「なぜキー局や広告代理店に幼稚舎出身が多いのか?」それは、両者の関係値を築く上で、幼稚舎出身同士というコネクションを期待しているからと思われます。キー局は電通など代理店が広告費を引っ張ってきて、電通には各キー局を担当するセッションがあり、両者は大変密接な関係にあります。人脈によって商談や取引がスムーズになる効果が期待できます。それは実際に現実のものとなっているとのことです。

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 とあるクラスの幼稚舎出身者のデータをまとめましたが、やはりその放送・広告関係への就職者の割合は、大学での括りと比にならないほど高いです。おそらく日本一、放送・広告業界に近い学生集団と言えるのではないでしょうか。その理由は、個人のもつ人間的魅力だけでは説明できないような、彼らの持つ人脈が起因しているのかもしれません。

 ③ まとめ
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 企業で学閥を築く三田会、さらにその中で生粋の慶應出身といえる幼稚舎出身者は、格別のようです。大学上がりとは一線を画すような人脈が彼らに期待されている言えます。幼稚舎出身者が業界において大きな影響を持ち、また、それが後輩の幼稚舎出身を引き上げる連鎖があるとも感じます。学歴」という点では慶應幼稚舎卒が最も企業就職に有利な学歴なのかもしれません。